凍てに強い石州瓦・・・。これが400年続く石州瓦の代名詞。極端に言えばこの品質だけで、石州瓦は各地に普及してきました。
そして、その品質は、凍害試験と吸水率試験によって裏付けることができました。
平均4,88% これはJIS規格の12%以下を大きく下回るデータ。日本各地の瓦の中でも飛びぬけて優れた値です。
凍害発生に大きく関わっているのが製品のl吸水率。石州瓦の吸水率は4.88%(業界平均値2005年度調べ)と、陶器瓦業界では最も低く、古くから瓦職人たちが伝えてきた『石州は凍害に強いからなあ〜』という言葉を裏付ける結果となっています。
(島根県産業技術センター試験)
厳しい条件の試験を25回繰り返し、ひび割れやはく離などの異常は認められませんでした。繰り返し試験回数25回は、石州瓦業界で取り決めた回数で、日本各地の瓦産地の中でも最も多い回数です。
試験体を、前処理として15〜25℃の水中に24時間浸漬しておきます。そして−20±3℃の冷気中に8時間以上静置した後、15〜25℃の水中に6時間以上浸漬。これを1サイクルとして、試験体の異常の有無を確認します。
石州瓦業界では、このサイクルを25回繰り返し、瓦に異常がないことを確認、品質の安定向上に努めています。
試験体にひび割れ及びはく離の異常は認められませんでした。
(島根県産業技術センター試験)
石州瓦業界では上記JISA5208粘土瓦の凍害試験だけでなく、建築用外壁材で試験される凍結融解試験を実施、凍害性能の向上に努めています。
この試験は、試験体を−20±2℃の冷気中の中で2時間冷却し、次いで20±2℃の水中で1時間融解。これを1サイクルとして200回練り返します。
試験体にひび割れ及びはく離の異常は認められませんでした。
(ツツナカテクノ(株)試験)