歴史的な建造物が建ち並ぶ江津市江津町本町に、空き家を回収したギャラリーが完成した。
江津工業高校建築課3年生7人が1年間の課題研究として取り組んだもので、空き家の壁を塗り直し、床板を張り替えるなど本格的な工事が一年間続けられた。
入り口には縁側を設け、6畳の室内には、伝統的工芸品石見焼きの大甕“はんどう”を活かした照明や、地場産業の石州瓦を張り付けて日本海の波とカモメをモチーフとする壁画を設置するなど、地元の産品を活かしたデザインと質感を表現している。
江津本町は、江戸時代から近代にかけ、石見銀山天領地として栄え、北前船と江の川舟運交わる商工湾としておおいに発展した歴史をもつ。古い建築物が多く残されており、その赤瓦の景観は、国土交通省の「夢街道ルネッサンス」に認定されている。