このたび、“石州瓦の旅”実行委員会が制作した動画「赤瓦に暮らす」が完成し、YouTubeでの視聴ができるようになりました。
“石州瓦の旅”実行委員会は島根県芸術文化センター・センター長の澄川喜一氏が委員長を、当組合・理事長の佐々木賢一が副委員長を務める、大田市、江津市、浜田市、益田市、島根県芸術文化センターグラントワ、しまね文化振興財団、石州瓦工業組合で組織された団体です。
島根県の観光といえば出雲大社、そして国宝に指定された松江城と、東部が有名です。西部では津和野(〜山口県・萩に向かうルート)が人気があり、萩・石見空港から出る観光バスの多くは西に向かうのが現状です。
一方、大田市〜益田市には誇るべき財産があります。それは赤瓦が作るこの地域特有の景観です。28万枚の赤瓦で全身を包むグラントワ、国道9号線沿いに見られる赤い瓦と青い海・緑の山々とのコントラスト。他の地域から来られた多くの方はこの景観に感動されます。“石州瓦の旅”実行委員会はこの財産を活かした観光ルートの開発を目指し発足した団体です。
観光ルートには石州瓦の工場見学を組み込み、地域の魅力発信と同時に「石州瓦の魅力発信」も目指しています。
動画「赤瓦に暮らす」には丸惣の本社工場の映像や亀谷窯業・亀谷社長のインタビューが収録されています。また、動画の随所にドローンで撮影された青い海・緑の山々のなかで映える赤瓦の映像が収録されており、普段の目線の高さでは分からない美しい景色に引き込まれます。
動画の終盤ではグラントワの紹介があります。実はグラントワは石州瓦の性能を活かした機能的な面と光の当たり方で千変万化する美しさという両面で全国の建築関係者や建築を学ぶ学生から注目されている建築物です。動画「赤瓦に暮らす」では最初と最後のカットでグラントワの映像が使われています。緑の山をバックにあらわれる全身赤の建物のインパクトは強烈です。その迫力には「1度行ってみたい!」と思わせる力があります。グラントワをきっかけに石州瓦、そして大田市〜益田市に見られる赤瓦の街並み景観に興味・関心を持ってもらえる人も多いことでしょう。
動画「赤瓦に暮らす」を是非見ていただくと同時に多くの方に案内していただき、たくさんの方に「赤瓦景観の素晴らしさ」「そこで暮らし、様々な活動をする人」「グラントワの魅力」そして「石州瓦の素材の良さ」を感じてもらいたいと思います。