石州瓦の断熱性は、より高い断熱住宅造りを支えます。石州瓦の耐久性は、耐久性に優れた住宅造りを支えます。石州瓦の自然性は、より効率的な省エネを提供します。
1999年3月、エネルギー浪費による地球温暖化防止と居住空間のグレードアップのため、住宅の次世代省エネルギー基準が設けられました。これで快適な住まいに必要な断熱性能や機密性能が数値化され、目安となる基準値が設定されました。つまり次世代省エネ住宅とは、地球環境にやさしい住まい造りと、暮らす人にやさしい快適な住まい空間造りを実現するもの。それが法的な基準をもったということです。
次世代省エネ住宅の基準
省エネを考えるなら「石州瓦」で決まりです。
下の絵のように住まいの温度は、屋根・天井、外壁・窓、床から、そして換気などに左右されます。冬季の屋根面から外へ逃げる熱の比率は17%、夏季の屋根面から室内に入る熱の比率は10%。この熱の出入りを少なくすると、住まいの断熱、特に2階の部屋の断熱性が高まります。
資料■「新省エネルギ一基準による住宅断熱の設計から施工まで」財団法人建築環境・省エネルギー機構(lBEC)
下のグラフは、夏季において、同じ気象条件(外気温度、日射量)で、石州瓦、化粧スレート、コンクリート瓦を葺いた時、下地の野地板の裏面(内側)の温度を外気温度とともに示したものです。野地板の裏面(内側)の温度が低いほど、つまり外気温度に近いほど、熱の伝わりは少ないことが判ります。
石州瓦は、温度が上がるピーク時の13時頃で、野地板裏面の温度が37度前後、コンクリート瓦や化粧スレートはそれぞれ42℃前後と47℃前後、石州瓦とは5℃、10℃前後の温度差があり、石州瓦の遮熱性が高いことが判ります。石州瓦で葺かれたの住まいは夏涼しいことがお判りいただけたと思います。
■屋根材別の野地板裏面温度の比較(夏季)
13時の外気の温度 |
32℃前後 |
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石州瓦で葺いた野地板裏面の温度 | 37℃前後 |
プレスセメント瓦で葺いた野地板裏面の温度 | 42℃前後 |
化粧スレートで葺いた野地板裏面の温度 | 47℃前後 |