屋根の基本性能の一つ、耐衝撃性能。この強さを示す基準がJIS規格の曲げ破壊強度。JISでは1500N以上と規定されています。
この1500Nは、人がジャンプして着地した時の荷重値約1500Nを基に決められています。屋根は工事時やアンテナ、ソーラーパネルなどの取り付けで人が上がります。踏み割れない強さを必要とします。
雪国の積雪荷重は半端ではありません。雪の種類にもよりますが、積雪1mの荷重は1m2当たり320〜350kgf。つまり3136〜3430Nに相当します。これは体重60kgの人が5〜6人乗った重さと同じです。
屋根が引き受ける荷重は大きいものであることを認識してください。
石州瓦の破壊強度は平均2980Nと、JIS規格の1500Nを大きく上回っています。
また他の屋根材と比べてもごらんのように、すべて上回っていることがわかります。
先ほどの積雪荷重を思い出してください。
積雪1mの荷重は1m2当たり320〜350kgf(3136〜3430N)でしたね。石州瓦1枚の破壊強度は2980N。1m2あたりの敷設枚数は16.16枚。つまり石州瓦1m2の面積の破壊強度は「2980N×16.16枚=48157N」。積雪1m2の荷重に充分耐える強さを持っていることになります。
積雪や人が歩いて屋根が割れる?
最近、お客様から雪止め瓦が積雪や人が歩いて踏み割れるという問い合わせが多くなりました。これは屋根材の破壊強度や耐衝撃性の強弱が大きく係わっています。人がジャンプして着地した時の荷重は約1500N。積雪1mの荷重は1m2たり約3136〜3430N。お客様の屋根材の強度はこれに耐えられる材質ですか。石州瓦は瓦1枚で2980N。1m2当たり48157Nの荷重に耐える強さを持っています。
瓦の表面に局部的に大きな荷重をかけて測定します。
※JISA5208−1996粘土かわらの5.3曲げ試験