最近、環境への配慮が避けて通れない課題となっています。屋根もまた例外ではありません。
リサイクル利用できる屋根材を使用する。これが地球の環境負荷を軽くします。
粘土瓦は、やがて自然に帰る素材。有害なものは含まれていません。
もちろん、アスベストも混入は0。人体にまったく影響はありません。
さらに地球にやさしい住環境造り、快適性と省エネにもつながる屋根を選ぶならやはり粘土瓦、中でも石州瓦がお勧めです。
それは原料土の構成物質とその組成、そして焼成温度の2つから説明できます。すこし難しいですが、命に関わることですので紹介します。
石州瓦の原料は「層状ケイ素酸塩鉱物」の「カオリン鉱物」を主要粘土としており、他方アスベストは繊維状ケイ素酸塩鉱物の総称であり、結晶構造がカオリンの鉱物と大きく異なっています。つまり、カオリン鉱物を主成分とする石州瓦の粘土に、アスベストが含有されている可能性はほとんどありません。
もし、万が−アスベストが混入していたとしても、石州瓦の1200℃以上という焼成温度が、アスベストを他の物質に変えてしまいます。つまり1200℃以上の高温で焼き締められる石州瓦では、アスベストの存在はありえないのです。
何に使われている?
アスベストは、皆様の日常のあちこちで使われています。例えば、建材だけでも、波型スレート板、石綿フェルト材、サイディングの一部、フレキシブル板、Pタイル、石綿化粧セメント材(新生屋根材)いろいろあります。何故使われるのか?それは強度と耐熱性を持たせるためが殆どです。
土壌の環境基準と鉛について
土壌の環境基準では鉛の基準値は0.01mg/ℓ以下と厳しいものです。石州瓦が使用する釉薬の鉛の溶出量は、環境基準を大幅に下回る0.005mg/ℓ末満。まず安心、環境にやさしいものと言えます。
■土壌環境基準
鉛の基準値は |
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0.01mg/ℓ以下であること |
石州瓦の釉薬からの鈷の溶出量 |
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0.005mg/ℓ末満 |
(島根県環境保健公社試験)