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石州瓦物語

石見焼きマルモノ師が挑んだ瓦造り

大きなモノで、5斗入りの甕(かめ)も作られた大型の石見焼き。今では国の伝統的工芸品に指定されているこの作陶技術は、江戸時代の中頃に基盤が整備され、それ以降、明治、大正を経て、昭和は戦後の一時期まで(ブリキのバケツやプラスチックのポリ容器が出回るまで)、石見焼きの水甕は(はんど)という商品名で全国に出荷されました。寒さに強く、凍っても割れない水甕は当時貴重な水の保存器であり、酸やアルカリにも強い品質は、味噌造りや梅干などの保存、穀物の保存などにも適していました。

 

そして、それら丸物を作陶していたマルモノ師たちが、瓦造りに挑戦していきます。

瓦に釉薬を施すこと、そして大型の丸物の焼成に作られていた巨大な登り窯の活用。石州瓦という(はんど)と同じ性質の、凍てに強く、丈夫で割れない瓦の誕生です。

 

石州瓦物語

  • 起源は、古代中国
  • 呪術的な装飾
  • シルクロードを伝わった釉薬技術
  • 瓦の伝来
  • 釉薬瓦の登場
  • いぶし瓦の誕生
  • 近世日本の都市開発
  • 平瓦の開発
  • 瓦葺き奨励策
  • 粘土瓦の産地
  • 石州瓦のはじまり
  • 石見焼きと石州瓦
  • 石見焼きマルモノ師
  • 来待釉薬という不思議
  • 1300度という奇跡
  • 「はんど」と石州瓦
  • 小噺 北前船
  • 一つの証 北海道の施工例
  • 北海道に分布する石見焼きと石州瓦の足跡

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