現在日本三大産地の一つに数えられ、生産シェア第2位の石州瓦。
その物語を進めたいと思います。
石州瓦は、その瓦伝来の系譜のなか、江戸時代の初期、全国各地で展開された城下町建設ラッシュの中、島根県の西部 石見藩の城 浜田城天守閣に葺かれたことから始まりました。
1619年、大坂の瓦師甚太郎が招かれ、浜田城の屋根を瓦で葺きあげました。
甚太郎は、瓦の製造から施工まで一貫して指導にあたったといわれています。
しかしながら、その時作られた瓦は、おそらくいぶし瓦であり、赤瓦で代表される釉薬瓦ではなかったかと考えられます。